留学のおかげー就活体験

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留学の終わりと就職活動の始まり

私は2015年2月~11月までオーストラリアのメルボルンへ留学をしていました。 そして2016年3月から就職活動を本格的に開始し、8月末に人材会社に就職先を決めました。

まだ就職活動を終えて2ヵ月ほどしか立っていませんが、「あなたはこの結果に満足しているか?」と聞かれれば正直にわかりません。しかし、この世界で一度自分を試す覚悟はもうできています。私の就職活動は、「留学のおかげ」で助けられたときもあれば、「留学のせいで」苦しめられたときもありました。私がどのような企業を受けてきたのかを振り返りながら、どのように「留学」が私の人生に影響をしたのかをシェアしていきたいと思います。

日本の社会で働きたくない

まず、留学から帰国してから、私は「日本で働きたくない」と思うようになりました。当時の私は人生で最高の時間をオーストラリアで過ごし、「私は日本人よりもオーストラリア人との方が相性合う」と少しツンとした子になってしまっていたため、日本社会をあまり知らないにも関わらずとにかく拒否していました。

「なぜ自分の人生なのに社会が決めた時期に就職活動をしないといけないの?」
「なぜ茶髪で就職活動していたらだらしないと言われるの?」
「なぜ私服可って書いてあるのにスーツを着ていく必要があるの?」
「なぜ定時に帰れる仕事がまったくないの?」

等々私の頭は日本社会に対して不満で一杯になってしまったのです。それがきっかけとなり、海外で就職活動をすることを決意しました。毎日インターネットで「新卒 海外 仕事」と検索していくなかで、いくつか現地採用且つビザ補助のある企業を見つけました。ツアーガイドや結婚式場など何件かメールをし、その中でも日系会社が運営するアジア圏+オーストラリアのツアーガイドに惹かれ、書類を提出しました。

自分の幼さに気が付く

無事書類選考を通り、面接のために香港まで飛びました。
面接も受かり内定は頂けたものの、正直に自己分析も企業研究も一切せず、「日本が嫌!」という子供みたいな理由と勢いだけで香港に行ってしまった自分に少しモヤモヤしていました。

そしてここで漸く自分と向き合うことにしました。今まで「日本を出たい」というモチベーションだけでここまでやってきたが、海外で仕事を持ったら次に私は何をモチベーションとして頑張っていくのか?
ゴールや目標が無い人ほど誘惑に負け、挫折しやすいが、私はこのまま夢でもなかったツアーガイドを海外でして、壁にぶつかった時に逃げずにやりきれるのか?
本当に合わないかどうかを確かめるためにも一度日本でやり抜くべきではないのか?
等々とにかく自問自答の日々でした。そして内定をいただいてから1カ月後に、辞退することを決意しました。

4月から本格的に日本で就職活動を開始

6歳からずっとサッカーを続けてきたこともあり、まず大手スポーツ会社を3社ほど受けました。正直に英語のスコアや留学をしたという事実はあまり評価されませんでした。

なぜなら、スコアを持っている人や留学経験者は数えきれないほど多くいるからです。 しかし、オーストラリアで女子サッカークラブに所属しプレーをしてきた経験はすごく評価して頂けました。英語が話せることは当たり前で、プラスαで何をして何を得たかがもっと重要だということを感じました。

しかし、残念なことにどれも最終面接で落ちてしまいました。1次、2次面接は割と自己アピールが重視されるため、留学のおかげで話すネタが沢山ありました。そのため、とても順調だったのですが、終面接は入社してから何がしたいのか、何ができるのかを具体的に且つ実現可能な範囲で述べないといけなかったため、企業研究をまったくしていなかった私には厳しかったです。

就職活動を甘くみていた私は3社のうち1社は受かるだろうと思いこんでいたため、他にどこも受けていませんでした。すべて不採用とわかったのは6月頃でした。

父からの言葉

この時期は、私のサッカーと留学経験を最大限に活かせる職が何なのか、そもそもそのような職は存在するのか、一人でずっと考え込んでいました。正直にこの時は留学した自分を少し後悔しました。留学さえしていなかったら、私はこんなに悩まなかったのではないかと…。留学をしたせいで、変なプライドが生まれてしまったような気がしたのです。

「せっかく留学したのだから1年目から海外支店で働かせてくれないとこは嫌だ」とか「1年目から英語を使わない職場は嫌だ」など、専門知識やビジネススキルすら持っていないのに偉そうなことを思っていました。
「留学したのだから、それを今すぐに活かしたい」という考えが、私の就職活動においての選択肢をすごく狭めている気がしました。ただ、そうわかっていても妥協したくない思いが強く、ただただ毎日がすぎていくばかりでした。
そんなことを家でぶつぶつ言っていたら、突然父にこう言われました。

「 ”経験”したことがすぐに人生において活かされることってあまりない。”経験”というものは、思いもしていなかった時に助けてくれたり役だったりするものだよ。だから、今すぐその経験を活かせる場所を見つけるのに必死になりすぎる必要はないよ。」

すごく納得した自分がいました。サッカーをしていた頃は、サッカーが私の進路選択で役に立つなんて思ってもいませんでした。ましてや、オーストラリアでの友達作りに役立つなんて微塵も予想していませんでした。きっと留学も同じなのだと気が付きました。そして、英語を含めて、留学を通して得た知識やスキルは今すぐ活かせなくても、いつか役に立てる日がくると思えるようになりました。

ここから私は考え方を変え、サッカーや英語にダイレクトに繋がっている企業ではなく、留学をした時のようにまた「新しい自分」に出会えそうな企業に行こうと決めました。

新しい出会い

そして視野を広げながら企業を探しているときに、たまたま人材会社でキャリアコンサルタントとして働いている人に出会いました。人材業界と言われてもあまりよくわからなかったのですが、「働く」や「仕事」というキーワードをもとに人を助けていく業界と彼から説明を受けた時に少しイメージがつきました。そして同時に、「働く」や「仕事」はすごく身近で、人材業界というのはグローバルなフィールドだと感じました。

実際に日本では少子高齢化に伴い、アジア圏内から労働者を雇い始めていたり人件費削減のため日本企業が海外に進出をしたりしており、国境を越えて人が出入りしています。彼と話しているうちに、その国境を越えての人の移動にいつか携われたらいいなと思うようになりました。そして、数多くある人材業界のうち、海外に支店があり、海外事業部にも力を入れている企業に応募することにしました。

これまでの経験を活かし、しっかり企業研究と自己分析をし、考えをまとめてから面接を受けました。そして無事、第一志望としていた企業から内定をいただき8月末に就職活動を終えました。

しかし、入社して何年かは英語を使うことはないと思います。日本国内でしっかりと結果を残せ、人材ビジネススキルを身に付けた者のみが海外事業部に行くことができるそうです。

きっと就職活動を始めたばかりの私だったら、それを聞いた時点でこの企業を受けるのをやめていたと思います。ただ、父の言葉通り、経験はいつどのような形で自分に帰ってくるかわからないため、まずは今できることを全力で取り組くむことにしました。勿論、いつどこでチャンスが巡ってくるかわからないので、チャンスが目の前にきたときのために、今でも毎日英語の学習は継続しています。

皆さんへのメッセージ

留学はお金や時間を要します。そして不思議なことに、人はお金や時間をかければかけるほど、そこから得る利益を期待します。それは自然なことだと思います。
正直に私自身も、あれだけお金と時間そしてエネルギーを使った「留学」だったからこそ、何か大きい利益を生み出さなければいけないような気がしていました。そして、自然とその利益は得られるものだと思い込んでいました。

しかし、現実はそうではなく、努力が結果として現れるのに時間がかかるのと同様に、「あの経験のおかげで」と思えるまでに時間がかかります。こんな当たり前のことに気が付くまでの道のりは大変長かったですが、気が付けてよかったです。

これから先、皆さんも留学後に私と似たような壁にぶつかるかもしれません。その時は、一度立ち止まり、見方を変えて考えてみてください。諦めず前に進み続けていれば、例え遠回りだとしても行きたかった所に辿り着ける日がくると私は信じています。

留学経験者へ向けた就職活動アドバイス

面接のときのストーリーに自分らしさを入れる

面接では存分に「自分らしさ」を発揮してください。その時に留学経験者でよくあるのが、「最初は英語ができなかったけど話せるようになった。」「言語や文化の壁があったが、段々仲良くなれた。」などありきたりな文章で表現してしまうことです。 例え同じこと言うとしても、留学中に経験したユニークな体験話を入れながら、聞き手の興味を引くように話すことが大切です。

帰国後も英語試験を受けてください!

私は帰国してから一切英語の試験を受けませんでした。留学前のIELTSのスコアがあったのでそれを履歴書に書いていたましたが、面接中に何度か「最近受けた点数はないの?」と聞かれました・・・。そして何よりIELTSを知っている人が少なく、「TOEICでいったら何点相当?」と聞かれました。就職活動用に試験を受けるならTOEICがお勧めです。

英語を使いたいアピールをしすぎない

私は受けた企業に興味があるというよりも、「ただ英語を使いたい」「海外で働きたい」雰囲気がすごく出していました。それは企業側からしたら、「うちの会社でなくてもいいね。」と思われてしまいがちです。企業研究をしっかりして、そのうえで自分のやりたいこととリンクしながら話すことが大切です。

「なぜ留学したの?」はよく聞かれます。

私の友人で休学して留学に行った子が数人いたのですが、面接のときに毎回聞かれたようです。「なぜ休学して留学をしたのか」をしっかりと理由を明確化していく必要があると思います。私自身は学校のプログラムで行きましたが、なぜオーストラリアだったのか、なぜそのプログラムに応募したのかはよく聞かれました。

日本ではできない経験をしておくべき

留学はただでさえ日本では出来ないことなのですが、企業側はプラスαを求めています。アルバイトやインターンシップ、部活動、アルバイト等何でもいいので、「学校に行っていただけ」の留学にならないようにしてください。

英語ができるはアピールにならない

私は何度か面接で、「帰国子女や英語があなたよりできる人が沢山応募してきているのだけど、他に彼らに負けないポイントはないの?」と聞かれました。留学したことや、英語のスコアがいいことを自分の一番のアピールポイントにしている人にとっては答えにつまる質問ですよね。私は、「家族も友人もいなくて、相手の言葉も文化も知らない土地に飛ばされてもそこで自分の居場所を一から作れる自信があります。」と回答していました。

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