メディカルライターの仕事

仕事内容

メディカルライターは、一般には理解しづらい医学や医療の高度な情報を誰が読んでも分かるように伝える医学・医療分野の文章のプロです。

ほかの領域のライターとは違い、万が一間違った情報を流してしまったら、最悪の場合、人の命が脅かされる危険もありますので医療や医学に対する深い専門知識と高度な情報リテラシー、裏付けを含む取材力などが要求されます。

メディカルライターは、企業に所属するのが一般的ですが、どういった分野の企業に入るかによって、その業務領域が異なるのも特徴的です。メディカルライターが所属する企業は一般的には、製薬会社、医療系出版社・インターネットサイト、医療系広告代理店に大別されます。それぞれで要求される仕事内容は以下のとおりです。

■製薬会社

一般的にイメージするライター業務とは異なり、省庁や監督官庁などに提出する書類をライティングするのが主な業務です。製薬メーカーは、業務の性格上、各省庁への提出書類が数多くあります。特に、新薬開発や治験の時期になるとその提出資料は膨大な量になります。研究データや治験データなどの数字を読み解き、省庁に提出するための文章にすることが主な業務です。また、時には社内研究者の論文制作の補助やアドバイスを行うこともあります。

■医療系出版社・インターネットサイト

医師や研究者、研究機関に取材をして、記事を書くのが主な業務です。みなさんが持っている一般的なライターのイメージに一番近いのではないでしょうか。医療系出版社の場合、読者の多くが医師や看護師などの医療従事者ですので、医療従事者の役に立つため、ひいては患者さんの利益のために文章を書かなければなりません。そのため、製薬会社からの発表を鵜呑みにするのではなく、文献を調べたり識者に意見を求めたりするなど、情報の裏付けを取ることもとても重要です。

■医療系広告代理店

医薬品などの広告物のライターです。製薬メーカーのポスターやパンフレットなどの販促物、医薬品情報の概要、さらに製薬メーカーのMR(営業マン)が持って歩く営業資料などの作成がメイン業務です。一般的に知られているライター業務というよりは、コピーライターとしての側面が強いかもしれません。広告物ですので、医療系出版社での仕事とは逆に、クライアント(製薬メーカーなど)の意図したものを作り上げる能力が必要になってきます。

資格について

メディカルライターとして働くために必須の資格はありません。しかし、扱う内容が医療や医学と行った専門知識を必要とする分野ですので、医療や医学の知識を持っていれば就職や昇進に有利なことはいうまでもありません。実際、現在メディカルライターとして活躍する人は、薬剤師などの資格や経験を持っている人が多数です。また、医療業界で実務経験がある方、元医師、医学部を卒業したけれど医師の仕事でなくメディカルライターになった人もいます。

もちろん、医療や医学の知識がなくてもメディカルライターになることは可能ですが、知識や素養を持った人に比べると狭き門で、メディカルライターとして採用された後も、勉強量は膨大であることは肝に銘じて置く必要があるでしょう。

就職・転職活動

日本ではあまり知られていないメディカルライターという仕事も欧米ではかなり一般的で、その社会的地位も高い職業です。ただ、日本でも昨今、医療情報の価値を見直そうという動きになってきており、メディカルライターの活躍の場は広がってきています。主な就職先としては、先にもお話ししたように製薬メーカー、医療系出版社・インターネットサイト、医療系広告代理店が主です。また、この仕事は実績や経験、知識が物を言いますから、企業で数年働いて実績と経験を積んだ後、独立するという人も少なくありません。

さらに、最近では日本の医薬品の世界もグローバル展開しており、医療や薬の知識に加えて英語をはじめとする語学力も重視されています。この仕事では、先に挙げたどのような会社で仕事をするにしても海外の論文を読むことは必須です。そのため、医学論文のスタンダード言語である英語をマスターしておくと、就職や転職に有利といえます。

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